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パンデモニウムに住む人 後編

カテゴリー: 背水のブログ・雑記

パンデモニウムに住む人 後編

前編はこちら
※閲覧注意:今回も嫌悪感満載な表現が含まれています

前回のあらまし
人類未踏のパンデモニウムに潜入したsakoであったが、そこはおよそ人類が限界まで想像しうる「気持ち悪さ」を具現化したような地獄であった。うす暗い室内に充満した異臭。腐敗したゴミで足場はなく、ゴミでバランスを崩して壁に手をつくと「ネチャッ」っとしたおぞましい感触に襲われる。というかこんな部屋入れるか!こんな部屋に住んでいる人間が友達だったりしたら・・あなたはどうしますか?



はい、では前回の続きです
自分で書いておきながら気分が悪くなり中断した訳ですが、記憶だけでこれだけダメージを与えるとかどれだけ殺傷力があるんだと・・。なんか内臓系にくるみたいで今も気持ち悪いです。
ここ数年ヒデジ君とはメールで連絡取り合ってたんですが、メールの感じではそこまで異常者の臭いがしないんですよね。割と普通。だから部屋がこんな常軌を逸したことになってるとは思ってなかった。独身男性の汚い部屋をちょっと酷くしたってくらいを想像してたんですが、現実は残酷すぎる。残念なことに僕との相性が悪いというか真逆なんですよ。

僕は潔癖症とまではいかないもののそこそこのA型体質なんです。本屋で漫画が1~50巻まで並んでるのを見た時、ちゃんと順番に並んでないとイラッっとして並び替えてしまうタイプ。それまで住んでた部屋も余計な物を置かない部屋作りをして、多少寝過ごしても仕事前に掃除機を全体にかけて完璧な状態で出勤する人だったんです。綺麗な部屋に帰れるという希望を胸に汚れ仕事をバリバリこなしてました。
旧サコ部屋 旧サコ部屋2

余計な物が目につかないように収納命です、生活感が無くて淋しい部屋ですけどね
今画像を見て、PCデスクの下に見えてる配線にちょっとイラっときたり

誤解の無いように言っておきますが、sakoさんマメな性格じゃありません、かなりズボラです
掃除とかサボって貯め込むと面倒で時間かかるじゃないですか?僅かなゴミをヒョイっと捨てるだけでキープできるならそれが一番効率いいんです。面倒臭がりだからこそ動くってやつですね


そんな僕だから、このド腐れ部屋に入った瞬間には発狂ものですよ。全身鳥肌でマンションごと火をつけてやろうとしたくらい。ヒデジ君もついでに火葬してしまいたい。ま、正直なところこんなキチガイ部屋に入るくらいなら死んだ方がマジだってのが本音なんですが、対決!パンデモニウムの始まりです。

ちなみに携帯に一枚だけヒデジ部屋の写真が残ってました、割とソフトなのが
一応閲覧注意で★

ヒデジ部屋

酷い臭気に満ちてるので、命がけの撮影です、ちょっとした戦場カメラマン
ありふれた汚部屋のように見えますが、表層が新しいゴミでカバーされてるだけですからね
中層あたりは完全な腐敗ゴミ、下層はもうヘドロと化してます
ゴミの高さがベッドやデスクを上回って、もはや部屋のレイアウトとかわからない
しかもコレ、まだマシだった頃の写真っていうのが泣ける

常識的に考えてこのレベルに達した汚部屋を処理するには、昨今よくある老人の孤独死などを処理するような業者にチーム編成と計画を立てた「仕事」として任せるのが一番早いと思うんですよ。個人でどうこうできる範疇を大幅に超えている。ですが僕はもちろんヒデジ君もそんな金は持っていないんで自力でやるしかない。まずは大量の清掃用具や洗剤・消毒剤などを買いにいきました。

マスクを2重に付けてゴム手袋と保護メガネ、季節は夏場で冷房もなくクソ暑いですが防具なしだと死んでしまう。最優先でやるべきは水場の確保です。トイレは近場のコンビニで借りるとして、手も洗えないような家は家じゃない。キッチンのシンクを復旧させることをまず始めたのですが酷かった。彼は自炊はしないのですが、以前住んでいた彼の父親が使った食器が流しに山積みされていたんです(何年前なんだって話)ただ、黒い汚物にまみれて原型が見えないのでそれが食器だとは傍目にはわからない状態でした。洗いましたよ、泣きながら洗いましたとも。今まで色んな汚れ仕事をしてきたけど、これほど嫌悪感を抱く作業は初めてだった。感情を殺さないとやってられない、まともに向き合えば精神を壊される。吐きそうになっては外へ出て呼吸を整えるの繰り返しでゆっくり進めていった。

徹底的に磨いて消毒して、流し台が復旧するのに半日かかりました。精魂尽きて今日はここまでにしたかったんですがそうもいかない。半日汗だくになって汚物と格闘したのですから、シャワーを浴びたい。だけど風呂場はカビにまみれてとんでもないことになってるのです。体を洗う場所が汚す場所になってる。というかヒデジ君に風呂に入るという概念がないのが怖い、死ねばいいのに。風呂場の掃除が終わった頃にはすっかり夜だった。洗剤2本使い切ったもんな。

僕がヒデジ君に間借りしたのはベランダ側の6畳の和室。汚染レベルが一番低いとはいえ寝れる場所ではなかった。とりあえず汚物にまみれた布団などのボスクラスの大物を粗大ゴミ部屋(前編参照)にぶち込んで場所を作り、消毒剤ふりまいて持参してきたマットを敷いてこの日は寝た。翌日からまず自分の部屋を徹底掃除して安全地帯を作り、リビング・玄関・ヒデジ部屋の順で復旧させていこうと考えながら。

問題はいくつもあったけど特に大きいのがゴミ回収でした。可燃物は週2回回収してくれるのだけど不燃物は週1回なんですよ。ヒデジ家のゴミは腐敗してるとはいえ容器や包装袋の類が多いので不燃ゴミが主流になるんですが、初期の段階で集めたゴミ袋が70Lサイズで80袋を越える訳で。家庭ゴミとして出すには非常識極まりない量なんです。しかも不透明とはいえ中身が汚物だらけとか見た目が酷い。毎週少しづつ深夜にコソコソ回収場まで出しに行く情けなさと言ったらね。
毎週あんな汚物捨ててたら回収業者も嫌になったのかイチャモンつけて回収してくれない日もあったもんな。一応規則でゴミ袋は45Lサイズまでってのがあったらしいです。今まで回収してくれたてたのにある日突然「回収不可」シールが貼られて放置されてた。一度に8袋出したのがダメだったか・・。そもそもなぜ70Lのゴミ袋を使っていたのか。
45Lと70Lの袋、並べてみれば確かにサイズが違うけど、意識してなきゃわからない。そしてヒデジ家に大量に置いてあるゴミ袋のほとんどが70Lサイズなんです。なぜ?
「あ、そっちは仕事で使ってる袋だから」とヒデジ君が一言。
いやいやいや、なぜ会社の袋を大量に持ち帰ってるのか、しかも家庭じゃ使っちゃダメな袋を!さらに言うのが遅すぎるやろ・・この男、敵なのか味方なのか分かったもんじゃない。

そもそも僕が汚物まみれで泣きながら掃除していることに対して、ヒデジ君は感謝の言葉どころか喜ぶ素振りさえ見せたことがない。むしろ「チッ」って感じなのである。真夏の猛暑の中、汗だくで吐き気をこらえて汚物処理している僕のストレスや怒りに火を注ぐ存在なのである。何度かはボコボコにしてベランダからぶん投げてやろうか(部屋は4F)と思ったりもした。でも仕方ないんです、彼には感情というものがないのだから。頑張って掃除して、清潔で快適な暮らしを味わえばちょっとは彼の治療になるのかも知れないと思って耐えた。

努力の結果、僕が間借りしてる部屋とリビング・洗面所・玄関通路までが復旧ました。前回UPした通路の画像を参照に
復旧後通路

一番被害の少なかった通路ですら酷かったんですよ。大量の新聞の下には何年前のか知りませんが中身入り飲料のペットボトルや食料が溜まっていて、踏み潰されて腐敗して・・とんでもない異臭を放つヘドロと化してましたからね。この場所だけで新聞紙が9束ぐらいあった。他の部屋と合わせ捨てた分だけで28束。真夏の猛暑の中、4Fから1Fの回収場所まで運ぶのは骨が折れた。エレベーターのないマンションには二度と住まない。

そもそもヒデジ君、新聞を読まないんです。
届いた新聞を部屋にポイッを15年とか意味がわからない。腐敗ゴミの足場として使ってるだけなんです
しかもキッチリ朝刊夕刊ですからね、解約するように散々言ってるんですが
「来月には・・・」と言い続けて現在形でまだ解約してません、おそらく永劫に届くと思う

そんな最中、ついに限界を迎える日がきたんです
最後の汚染区域、最凶の被災地であるヒデジ君の部屋の掃除に取り掛かった日のことです。まずは空き缶を集めようと部屋に潜入することにしたのですが生身では危険過ぎるのです。部屋から漏れてくる妖気が半端ない。僕はいつもの掃除スタイルに加えマスクは3重、靴を履いてビニール袋でガード、クソ熱いけど長袖という簡易防護服スタイルで突入しました。腰上まで積もった腐敗ゴミで埋め尽くされた部屋は100%足場がない。犬だってキャンキャン吠えながら逃げ出しますよこんな部屋。不快感を全力でこらえながら空き缶を回収していったんですが、空き缶じゃなくて中身が入ってるんですよね。昔こんなのあったなーっていうような懐かしい缶コーヒーを持ち上げると重みがあるんです。振るとドプンって音がするの。なんのホラーなんだこれ?せめて蒸発するとか固まるとかしてくれればいいんですけど粘度の高い液体なんですよ。後にネットで調べたら10年以上前に発売されたのとかあったもんな。この日はなんとか缶の回収を済ませたのです。

翌朝、目を覚ますといつもと違う異変が起こってた。体がまともに動かないのです。
酷い吐き気と頭痛、あきらかな高熱、そして右の頬の違和感。右目の下あたりが熱を帯びて感覚がないのです。触れてみるとかなり腫れている感触がありました。丁度、部屋の外にヒデジ君が居たので「俺の顔どうなってる?」ときいてみたんですが、
「何ともない、普通だ」と言い切ったんですよ。
そんな訳ないだろうと何度もきいたんですが、普通だの一点張り。だめだ、こいつが普通じゃない。っと諦めて重いからだで踏ん張って洗面所まで行って鏡を見たんですが。輪郭が変わってしまうほど顔の右半分が腫れてた。つーかお前誰だよ!ってくらい。この日から2週間、僕は意識朦朧で寝込むことになった。水を入れたペットボトルを凍らせて顔にあてながら、頭痛と高熱で何度も吐きこれは死ぬかもなーと思ってた。

おそらくウィルス対策が弱すぎた。ちゃんとした防毒マスクと科学用の防護服がないとあの部屋に入っちゃいけなかった。言葉として正解かどうかは知らないけど「ウィルス」的ななにか、非常に悪性な菌だか新種のハウスダストだかがあの部屋には充満している。なにせそのウィルスを生み出した張本人のヒデジ君すら季節に関係なく毎月3回は瀕死に合っている。本人は風邪だと言い張っているが夏場に月3ペースで風邪ひくとかないだろ。
しかもタチの悪いことにヒデジ君は職場でそのウィルスを撒き散らして同僚に被害を与えている。例え風邪だったとしても彼は病院に行かず何食わぬ顔で出勤してしまうのだ。時給制の彼の会社の同僚たちは寝込んでる期間、当然無給なので貧困生活に陥ってるという。カワイソウ
自分でウィルスを生み出し社会にそれをばら撒くというテロ行為、自分も度々被害に合ってるから訳が分からないんだけど、この日から彼の部屋を「第一サティアン」と呼んでいる。ネタ的にあぶない用語なんであまり大声で言えないんだけどね。恐るべき彼の手腕は、僕が寝込んでいた間に僕の部屋に第二サティアン、玄関通路に第三サティアンをあっという間に建造するという離れ技をやってのけやがった。リビングの端にゴミ捨て場を作ってゴミ袋を設置したのだけど、彼はそのゴミ捨て場まで徒歩数秒、距離にして3メートルの場所までゴミを捨てに行くということができない人なのだ。誰も数キロ離れた場所まで捨てに行けとは言ってない、ほんの数秒の手間をかけて欲しいと言ってるのだけどダメなんです。

恐ろしい話ですが、第一サティアンは現在も手つかずで存在しています。
専用の防護服を入手するまで僕はとてもあの中に入ることはできない。もしあの部屋で倒れでもしたなら、そのまま上に腐敗ゴミが積み上げられて数十年は放置されるからです。そんな死に方は嫌だ。正直なトコ僕は社会人として、いやこの星で生まれた一人の人間として、保健所に通報する義務があるのではないかと迷っています。このウィルスが漏れたら周りの地域住民に多大な被害が出てしまう。つかね、ヒデジ君は外出する時にわざわざサティアンのドアを全開に開けてから出発するという嫌がらせ行為が癖になっている。その空気が循環して僕に襲い掛かる訳でたびたび僕は寝込むハメに陥っている。
去年退院した時点では体力と筋力は低下していたものの、治療で体調そのものは良くなっていた訳ですよ。出稼ぎに出る前にヒデジ君の家に寄らせてもらい、体力と筋力を有る程度回復させてから出発するつもりだったんですけどね、ウィルスにやられてもうボロボロです。ビタミンなどもほとんど取っていないため、また胸に痣ができてきたこわい。今はなるべく動かないようにして体力の低下を防ぐのが精一杯な状況です。寒いと震えるだけでみるみる体力消耗していくとかなんなんだこの状況。

このヒデジ家からの脱出劇は、それはそれは涙無しに語れない壮絶なドラマでした
記憶がある程度緩和されて、気力が出た日にいつか披露しようと思います


さてまとめです
僕がヒデジ家に来て大掃除で出たゴミ
・70Lの袋×72袋
・45Lの袋×79袋
・新聞の束×28束
計 7195L &新聞の山
なんと2Lのペットボトル4297本分の容量&新聞

まだ一番酷い部屋と大量の粗大ゴミがまだ残っているという事実
なにより恐ろしいのは、今でもあの汚物の山の部屋でスヤスヤ寝てるヒデジ君の存在である
宇宙人に連れ去られたい
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2015/03/09(月) 09:45 | トラックバック(-) | comment(0)
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