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おまえをバーベキュー

カテゴリー: ヒストリー


へっぽこ上司シリーズ①

以前、会社の連中とバーベキューをした時のお話
というか上司のファミリーのバーベキューに無理やり参加させられたのだけどね。貴重な休日をなんでクソったれな上司に潰されなきゃならないのかと断固拒否したんだけどそんな権利はなかった。パワハラですぜこんなの。

仲間内で楽しくやるならいいんですけど、僕はアットホームな雰囲気は苦手なんです。何より日頃から無理難題を押し付けてくる迷惑上司の家族と笑顔で肉焼く光景とか想像できないんですよ。上司を焼いてやりたくなる訳ですよ。あまりに嫌過ぎるもんで、職場の無害そうなおっさんと後輩のデブなどを道連れにしたんですが、すっごい恨めしそうな顔してたなあのデブ。


で、昼頃から始めるのに朝の8時から場所取りさせられた僕。バーベキューが許可されてる人気の大きな公園で特に水場の近くの場所取りは競争率が高いうんぬんで・・もう僕が誘われた理由の9割がこの場所取り要因だったていうね。残り1割が炭に火をつける係。聞いた話によると以前、上司家族だけでバーベキューしたときに炭に火がつかなくてこのへっぽこ上司がムキになって頑張った挙句、終始弱火で微妙なことになったらしい。って娘さんが言ってた。
いやいや、こんなのやったことなくても適当で出来るでしょ。要は熱がこもりやすい感じに炭を配置してやれば火がつくんだから。ガソリンぶっかけようとした話を素でするのはやめていただきたい。家族のレジャー=バーベキューって平凡な思考の持ち主だから仕方ないんですけどね。

しかしさあ始めよう!って時にサンマを取り出したのは平凡じゃなかった。
サンマは確かにうまいよ、それは間違いない。青空の下、緑に囲まれた公園の中でもうもうと巻き起こるサンマの煙。すっごいいっぱい人居るからね、風下にもワサーって人居るからね。サンマ臭被害者の会ができるくらい居るから。
「やっぱりサンマはおいしいねー」などと談笑始める奥さんと娘さんもやっぱイカれてる。なんだこの家族、今日はおいしいサンマを食わせて頂いてありがとーあはははーとでも言わせたいのか?

こうして一人2匹のノルマでサンマを食うところから始まったバーベキューでしたが、僕なんか余った1匹を追加されて3匹ノルマになったもんな。こんな時のためにデブを連れてきたんですが、デブにも種類というのがあるらしくて、四六時中何かを食ってるデブも居れば、この時連れてきたデブみたいに偏食だらけで主にスナック菓子の馬鹿食いでデブるタイプもいるようです。「ボク、魚は苦手っす」とか空気読めない発言で僕のノルマが4匹になったし。

一緒に連れてきた害のないおっさんに1匹頼もうと思ったんだけど何か様子がおかしい。「こんなサンマばっか食えるかボケェ!」とか空気読めない暴言吐いてるし目が据わってる。普段は害のないおっさんなんだけど、酒呑むと害しかないおっさんになってしまうのをこの時初めて知ったんです。このおっさん、タチが悪いことに酒が好きだけど弱くてすぐ暴言おじさんに変身するらしい。どうりで飲み会とか誰も誘わない訳だ。

バーベキューの場で持参してきたお菓子食ってるデブと酔って悪態ついてるおっさんのコンビと上司ファミリーに板ばさみされるsakoさん。非常に空気が悪いです、おまけに風下にサンマ臭を浴びせてるという非常識な事態に申し訳なくてハラハラしちゃってるし。この日の写真が1枚だけPCに残ってましたが、それほど昔の話でもないのでリアルバレしないよう公開は見送ります。

肉が登場した頃にはサンマとビールでお腹パンパンでしたよ。空気悪くて呑むしかなかったもんな、サンマむさぼりながら。何の罰ゲームだろこれ。上司がなにやら昔の胡散臭い武勇伝的なこと話し始めると「んな訳ねぇだろ」とか暴言おじさんが小声で言う訳ですよ。それを上司ファミリーに聞こえないように必死にごまかす僕。デブはサンマや野菜には触れなかったのに肉には飛びついてた。チャーシューにしてやろうかと思った。役に立たないデブはただの豚。逃げ出したいけどそうもいかず愛想笑いで耐え抜きましたよ。これで終わるならまだよかったんですけどね。

飲み食いが終わった後、上司がボールだのグローブだのバドミントンセットだの用意しだしたんですよ。で、酔いどれ暴言おじさんが昔は野球少年だっただのなんだのほざいてデブを釣れてキャッチボールを始めた訳で、僕は上司ファミリーと仲良くバドミントンするハメに陥ったわけです。何が楽しいんだこの状況。上司としては家族とついでに僕ら手下達が楽しんでくれれば満足だっていう風体で居たいのでしょうけど、嫌がらせにしか思えないんですよね。

で、ヘドが出るような愛想笑い浮かべながらバドミントンしてたんですけど、なんかガスンッ!ガコンガコン!って派手な音が聞こえてきたんですよ。もう嫌な予感しかしない。振り返るとですね、酔いどれ暴言おじさんの大暴投が他人様のバーベキューのコンロに直撃してひっくり返しちゃったテヘペロって状況になってました。誰だこのおっさん連れてきた奴は!

運動で酔いが回ってウヒャヒャヒャヒャ!とか笑ってるおっさんは下がらせて、なんでか僕が平謝りに行くハメに。部下の不始末は上司が責任取るべきじゃないかと思うんですけどね。「○○さん呑み過ぎだよー」とかおっさんに構って行こうとしないんだもんなこのクソ上司。被害に合った他人様御一行は優しい人達だったんで「もう終わりにするところでしたから、大丈夫ですよー」っと言ってくれたのが救いだった。相手がDQNだったりしたら僕の休日は地獄でしかなかったわ。とりあえずひっくり返ったコンロとかの片付けして謝って戻ってきたんですが、もう帰りたいのに「ちょっと休憩しよう」などとほざきだした上司。まだ宴は続くのか・・。

上司の娘さんは15歳の中学生なんだけど、僕はこの時30歳の誕生日だった。忘れてたけどそうだった、誕生日になんて目にあってんだsakoさん・・。中学生の子の倍の歳とか自分もおっさんになったなーとか思ったもんです。

娘さん「じゃあ私が30になったらsakoさん60才だねー」
sako「おおお、やっべー60才とかおじいちゃんだわ!」

とかな会話があった
うん、この子もアホだけど僕もやばいね、素で納得してた。なんだ?僕は人の2倍速で歳をとっていくのか?

そうこうしてるうちになんか焦げた臭いがしたんです。コンロの火の不始末があったかなと覗いてみたけど異常はない。んん?っと振り返ると・・さっき暴言おじさんの暴投で他人様のコンロ倒した辺りが燃えてるの。木の側のちょっとした草むらに火がついてる!!迷惑かけた他人様御一行はもう帰ったようで居なかったけど、周りの人がザワザワしてた。慌ててビニール袋に水入れて掛けたりしたけどなかなか消えない。さすがに上司もこれはマズいと思ったのか帽子に水入れて走ってくるんだけど、帽子のメッシュから水が流れ落ちてほとんど意味がない。ほんとへっぽこ上司で困る。良いどれおじさんはケラケラ笑ってるし、デブは奥さん娘さんとアタフタしてる。駄目だこいつらどうにもならない。

結局タオルを水に濡らしてバシバシしたり踏みつけたりで沈下したんだけど、たたみ半畳分くらいの焦げ跡になったという。初秋だからまだ良かったけど冬の枯れ葉とかだったら大事件なってましたよ。

僕たちは何ごともなかったように無表情で片付けをしてその場を後にしました。その翌年からこの公園ではバーベキューが禁止となってしまったが、その原因が僕たちではないことを心から願っている。
やめて、そんな目で僕を見ないで下さい。

ちなみに出火の原因ですが。
他人様の倒れたコンロを片付けた時、僕は手早く済ませようとパパッと散らばった炭だの食材だの集めたんですけど、草むらの方に転がった炭を1個見逃してたようです。芝生から草むらにかけてじっくりと火が付いてったんでしょうね。まあ犯人はsakoってことです。

こんなダメなメンバーの中で一番ダメな奴は実は自分だったという
やめて、そんな目で僕を見ないで下さい。

帰りの車の中で僕は言ってやりましたよ
今日はおいしいサンマを食わせて頂いてありがとーあはははー

バーベキュー


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2015/05/01(金) 05:43 | トラックバック(-) | comment(0)

ボンタン狩り

カテゴリー: ヒストリー

極道ハイスクール編①

ひとりぼっちという不安と、ちょっぴりの期待感
なにを期待してたかというと、これからの新生活に何か楽しいことがてんこ盛りなんじゃないかっていう
そんな入学式の早朝だった

中学時代、まともに勉強などしたことがなかったsakoさんにとって
底辺な学力でも入れる公立高校なんてないと思ってたんだけど
家から自転車電車徒歩を駆使して1時間の都会にその高校があった
なにせ僕がいた田舎の中学からその高校に入学することになったのは、過去を含めて僕一人っきりなのである
後で気づいたのだが、我が愛すべき母校の中学の先生達からすれば
実験的にsakoのやつをあの高校にぶち込んでみようって思惑があったに違いない
進路指導中の担任が不自然過ぎたもの、今思えばあきらかにおかしい
「こんな成績で入れる公立なんかないぞsako!」
っと言い続けてたのが、ある日急に呼び出されて
「sako君はそんなに悪い成績でもないからこの高校どうだ?」
なんだこの豹変ぶり・・騙された感が半端ない、今からでも乗り込んで暴れてこようかって気になる

ま、そんな訳で一人ぼっちで前情報がまったくない初めての登校
ドキドキの中にワクワクも混ざってて、見慣れない街中を歩いてた訳なんだけど
途中で大きな公園に面した通りに入った時、視界一杯に桜が広がったんです
入学式と桜、誰しもなにかしら思い出があったりするんじゃないでしょうか?
もうずっと昔の話ですけど、僕の記憶にはこの桜並木を歩いたあの日が鮮明に残ってます。あの日の緊張と期待も・・

ただ、その30分後、僕はいろんな事を後悔することになる
クラス分けの張り出しを見て、集合してる体育館で入学式を受け、自分の教室で席につくまでずっと違和感があったけど
気のせいだ、たまたまだと自分に言い聞かせてた
でも、いざこれから1年をともにするクラスメイツの顔ぶれを見回して、どうにも誤魔化せない事実に直面する
この高校、ヤンキーばっかじゃねーかっ!!

はい、僕の通っていた高校はその地域でもっとも悪名の高いド腐れな学校でした
今の時代じゃヤンキーってのはまだ居るのか知らないけど(DQNはなんか違う感じするし)なんというか
それっぽい漫画に出てくるような悪どもがモサーっと生息してる場所なんです
そりゃね、田舎ののどかな中学からこんな危険な高校に行くやつなんて居ませんよ
絶対騙された、田舎教師どもは知ってたに違いない
みなさん見た事あります?金髪ソバージュで化粧の濃いい女子高生って?
青春時代にリアルタイムでそんなの見てれば女子高生に興味なんか持たないって話ですよ
同窓会なんて極道とキャバ嬢の合コンみたくなってたもんな・・

とはいえ、何だかんだとこの極道ハイスクールで僕は青春を過ごしました
友情あり、恋愛あり、抗争ありと、絵に描いたような高校生活(ちょっと過激)を送ったのです
人の適応能力ってすごいね・・しまいにはヤンキー達に普通にツッコミ入れたりしたもんな、こえー

まあこんな底辺な学校ですから、そこいらの中学でヤンチャし過ぎた極道達が一斉に入学してきた訳で
しばらくはトイレなんかから怒号とドッタンバッタンとバイオレンスな音が聞こえてたりするんですよねこれが
サファリパークに放り込まれたウサギの気持ちがなんかわかった気がする
こんな危険な時期だというのに、僕はバイトした初の給料を受け取るなり変形学生服のお店へ直行したんですけどね
なんていうのかな、女子がブランド物を身につけたくなるような感じ?
早くも極道ハイスクールに感化されてしまったようで、標準学生服なんてダセーとか思ってたんですね
当時の学校での流行りは短ランと2タックのボンタンがトレンドだった
そんな用語じゃわからんというヤングメン達に説明すると

ボンタン


↑こんな感じです
短ランは裏地に刺繍とか入ってるのが欲しかったけどね、お高いんですよ
当時でも3万弱はしてましたからね、高校生には厳しいから諦めてボンタンだけ買うことに
店のいかつい親父さんのお薦めをいくつか試着してみて、いやー迷った迷った
親父さんがなんかね、ボンタンのモモのところがムササビみたくアホみたいにビロ~ンって広がるのを薦めてくるんですよ

びろ~ん

いやいや、昔って言ってもヤンキー後期世代でビロ~ンはやり過ぎだから、さすがにそんなん穿いてる奴は居なかった
ビロ~ンがすごいほど悪だぜ!って馬鹿がいたかもしれないけど、少なくとも僕の学校でそんなん穿いてったら屋上から突き落とされてムササビのごとく飛べって言われる
イジメの過程すっとばして殺されてしまうわ
結局気にいった2タックのビロ~ン控えめを選び、親父さんのサービスでウエストの裏にイニシャル入れて貰った
つか、かっこいい刺繍入れてくれるのかと思いきや、このイカつい親父が老眼鏡はめてチクチク手縫いだったのが微妙だったな
ま、買ったからには早く着たい、学校に行きたい、例えそこが猛獣ひしめくサファリパークだとしても!
いやいやこんな時期にボンタンデビューしてヤンキーに目をつけられたらどうするのかと
そんな事を微塵も考えずに、その日のうちに調子に乗って茶髪デビューまでしましたからね、あほの子なんですほんとに

帰ってから母にこっぴどく怒られました
自分の息子が高校デビューしたんだと思ったんでしょうね、そりゃそうだ
僕は自分の中身はれっきとしたウサギであること、入学した高校がサファリパークなのでボンタンに茶パツなんかはむしろスタンダードであることを必死で説明してた
内心はトレンドに乗っかりたい、ただそれだけっていう親の心もわからないあほの子まんまだな、死ねばいいのに

この後、ヤンキー達にボコられてボンタン狩りにでもあってればブログ的にはいいネタになったんですけどね
残念ながらフツーに平和に過ごしてました、やっぱ無理してでも短ラン買っとけばよかった
ここまで書いてこの記事にちゃんとオチができるかどうか、今不安いっぱいなんすよ
何も考えずに回想しながら書いてるのだけど、書いてる本人が一番ハラハラしてる大冒険

それから数日、平和な高校生活を送っていた僕にやっぱり事件は起こった
クラブ活動を終えて(僕は草食系なのでかわいくバドミントン部だった)更衣室に着替えに行った時の事
僕のロッカーがね、破壊されてたんです
もうとにかくボッコボコでベッコベコの扉が半分にへし曲げられてた
僕は特にイジメの対象とかじゃなかったんで、目的は一つしかない
財布とボンタンがあたりまえのように無くなってた
いやーキレましたね、当時沸点の低かった僕は烈火の如き怒りが燃え盛ってボコボコのロッカーに蹴り入れてた
高校入ったばかりのガキんちょsakoにとって1万円ってかなりの大金ですよ
(いい加減おっさんになった今でも超大金なんだけど)
現金はたいして入ってなかったけど、定期も盗られてたから帰りの電車賃すらない
この学校は基本、ジャイアンよろしくな感じで欲しいものは力で奪うってのが日常で
ロッカー荒らしとかね、小物のやること、犯人は腐れヤンキーなんですよ
どんな手段を使ってでも探し出して腕の一本、もいでやらないと気がすまない
うがーーーーーっ!っと怒りのオーラを噴出していたところ
「おい、sakoどうしてん?」っと声をかけられたんです
振り返ると更衣室の入り口に木瀬君ってヤンキーとその取り巻き数人のヤンキー軍団がワラワラっとこっち見てた
ちょっと恥ずかしかった、自分のロッカーに自虐行為してるの見られたからね

木瀬君は同じクラスのヤンキーのリーダーみたいな人で
ヤンキーとはいえ同じ学年だし呼び捨てにするのが普通だけど、木瀬君は1年ダブリの年上だから君呼び
かなりイケメンでクールなのかあまり喋らない、喋っても声小さめってのもあって
今までほとんど接したことなかった、つか初めて話し掛けられたんじゃねってくらい
上の学年と通じてるってのもあって、木瀬君の存在でうちのクラスは争いが成り立たないという平和の象徴のようなヤンキーだった、鳩みたいだ
僕は木瀬君軍団にちょっとビビりながら事情を話したんだけど、さすがはクラスメイツ達
「まじかよクソだな」的なこと言って一緒にキレてくれた
ついでに木瀬君が帰りの電車賃を貸してくれたマジイケメン
しかも翌日に「これもういらんからやるわ」とノータックのボンタンをくれた、あなたは神ですか?
このボンタンがサイズピッタリで、理想のフォルムを演出して僕はかなり気に入ってしまった
浮かれてクラスで見せびらかしてるうちに「ノータックのsako」というネタ的なあだ名が広まってしまい
以降、なにかあると「そんなんノータックのsakoが黙ってないぞ」というフリで厄介ごとを回される迷惑極まりない事態に陥るんだけどね・・

この事件をきっかけに僕と木瀬君はよく話すようになった
当時、アメリカでヘビメタブームが流行ってたか知らないけど木瀬君達はコピーバンド的なことやってて
僕はこの頃ミーハーなとこあったから、頻繁に来日してたボンジョビとかにたまたまハマってたのがあって
CDの貸し借りとか、ギター聴かせてもらったり
2時間目が終わったら抜け出してカラオケ行って歌えもしないハードロックに盛り上がったり
なんていうかヤンキー君と俺物語な時期があったな
実際のとこ、木瀬君はクールぶっちゃいるが優しいし結構あほだ
あほゆえに親しみやすいけど、あほゆえに加減を知らないとこもある
ある日僕が、最近筋トレにハマってて腹筋が割れてきたことを話すと、ヤンキーどもが軽くボディーブローを入れてきた
「おお、結構堅いな」なんて誰かの一言を聞いてスイッチが入った木瀬君
俺にもやらせてとマジパンチ!いやいや腕力がおかしい、ズドン!!って衝撃がきた
細身の体のどこにそんなパワーが搭載されてるのか知らないけど、ボーリングの玉が腹筋に飛んできたってくらいの重み
「やるじゃん」と一言つぶやいてなぜか渾身のフルスイングでおかわりの2発目、3発目・・漫画みたく衝撃で体が後ろにスライドしたもんな
バボォ!って変な声出て吐きそうなったわ、涙目で木瀬君の腕掴んで止めるまで5発くらい飛んできたし
例えボーリング場で事故が起こっても玉が5個も飛んでくるとかないだろ

まあ、こんないろいろはあったものの
僕は木瀬君と木瀬軍団が好きだった、べったりツルむことはしないけど普通に絡んだりはした
悪いことやガキみたいなのは中学時代に散々やったんだろう、彼らは大人だったし器が大きかった
この先、僕に厄介ごとをデリバリーしてくれるクソヤンキーが次々に登場してくるけど
その度に木瀬君達は良かったなーっと思い出してしまうんだ

この極道ハイスクールの近くの国道は族が入り乱れて走る危険地帯だった
族狩りや封鎖ネットなんかは普通で右翼のアレが突っ込んできた事件とかの話もよく聞いた
巻き込まれたりギャラリーしたりとかはちょくちょくあったものの、直接うちの学校との抗争とかはなかったと思う
僕の知っている中での第一号は「木瀬軍団、絡んできた族をフルボッコ事件」
早すぎる別れだった、退学自主退学含めみんな居なくなったもんな・・大人で器が大きいって言った僕の気持ちを返せ

「sakoこれやるわ」と別れ際にボンタンを何人かくれた(捨てるのが面倒だった説)
その中にね、なんか見覚えのある2タックのボンタンがあったんですよ
ウエストの裏地に手縫いで僕のイニシャルが縫い付けてあるの、たぶんイカつい親父が裁縫セットで縫ったみたいなのが
おおおおい!!僕の盗られたボンタンをなぜあんたらが持ってんだ!
ここで記憶の糸が1本に繋がった
ロッカーの扉をボッコボコに破壊する腕力=ボーリングの玉が飛んできたくらいの威力のボディーブロー
僕にくれたノータックボンタンがサイズピッタリ=僕の2タックボンタンがサイズピッタリな人

犯人は奴か・・
事の真偽は分からない、いつかまた出会ったら笑い話として聞いてみよう
そう思いながら、僕は卒業するまで木瀬君達と再会することはなかった
卒業式の日、ボコボコなまま使い続けたロッカーを見て、入学当初のこの思い出をそっと愛でるように撫でた
桜に思い出を一つ追加して、僕は卒業証書を片手に待っている人の元へ歩き始めたのだった
2015/03/06(金) 09:45 | トラックバック(-) | comment(0)
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